なごり雪 | kosumosuの種まき☆

なごり雪

汽車を待つ君の横で僕は
時計をきにしてる
季節はずれのゆきはこれが最後ねと
さみしそうに君はつぶやく




春という季節は、好きになれそうで
好きになれない



なごり雪も降るときを知り
ふざけすぎた季節のあとで




春が来ると
さみしい思いをたくさんしてきたから



今春が来て君はきれいになった
去年より ずっと きれいになった





別れということが
私には あまりにも
さみしくって

まるで
ひとりぽっちになったみたいで




動き始めた汽車の窓に
顔をつけて
君は何か言おうとしている
君のくちびるが さようなら と動くことが
こわくて下をむいてた





さよならを
いってしまうと



時がゆけば幼い君も
大人になると気づかないまま




なんだか
もう会えない気がしてしまって


今春が来て君はきれいになった
去年より ずっと きれいになった




さみしくって
  さみしくって


   いかないで



君が去ったホームに
落ちてはとける雪を見ていた


 

でも


今春が来て君はきれいになった
去年より ずっと きれいになった


 

最近

 ちょっと分かったような気がする




去年より ずっと きれいになった



人には 別れ
なんてないのかもしれないって



去年より ずっと きれいになった




きっと
どこかで

つながっているのだから


さみしくないよ


♪なごり雪